Q:試合中にガットが切れた
基本的には引き続きプレーはしても良いです。
しかし、ストリングの切れたラケットでのプレーは認めていないトーナメントもあります。その場合は一般的に下記の対応となります。
ラリー中に切れた場合
ラリー中に切れた場合はポイントが終わるまで続ける。
しかし切れたまま新しいポイントをプレーすることはできない。
1stサーブを打った際に切れた場合
そのサーブがフォルトの場合、2ndサーブは切れたまま打っても、ラケットを交換してから打ってもどちらでも構わない。1stサーブが入った場合はポイントが終わるまで続ける。
レシーブで切れた場合
1stサーブのフォルトのボールをレシーブして切れた場合、レシーバーはラケットを交換してもしなくてもどちらでも構わない。
この場面でレシーバーが
①ラケットを交換した場合、サーバーは改めて1stサーブを打つ。
②ラケットを交換しない場合は、サーバーは2ndサーブを打つ。
Q:妨害によるレットのコール
ラリー中にボールなどが転がってきた場合
両プレーヤーがレットのコールをかけることができ、ポイントのやり直し。
対戦相手による妨害(相手が落とし物をしたなど)の場合
妨害を受けた側のプレーヤーのみレットをかけることができる。物を落とした側のプレーヤーはレットをかけることができない。2回目以降の妨害は故意として失点となる。
Q:2ndサーブでボールが転がってきた
サーブのモーションに入ってから転がってきた場合、インプレー中なので1stサーブからやり直し。
サーブのモーションに入る前に転がってきた場合、インプレー中ではないので2ndサーブのまま。
Q:落ちているボールに当たった
落ちているボールは地面の一部と考えられる。別のボールに当たった後も、そのラリー中のボールは返球しプレーを続行しなくてはならない。
Q:サーブの順番を間違えた
スタンダード・ゲーム中(タイブレークでない場合)
気づきしだい本来のサーバーに代わる。
しかし、気づいたとき、すでにゲームが終了していたら、入れ替わったままの順番で続ける。
タイブレーク・ゲーム中
偶数ポイントが終わった時点で気づいたら、正しい順番に戻す。
奇数ポイントが終わった時点で気づいたら、間違えたままの順番で続ける。
偶数例:カウント2-2の時にサーバーを間違え、ポイント終了後に気づいた場合、次のポイントから本来打つべきサーバーが打つ。
奇数例:カウント2-3(3-2)の時にサーバーを間違えて、ポイント終了後に気づいた場合、間違えた順番のままゲームを進める。
Q:ポイントが分からなくなった
話し合い。お互いに合意ができるポイントまで戻り、それに最後のポイントを合算してプレーを再開する。
※サーバーは新しいポイントの都度、レシーバーに聞こえる声でスコアを言いましょう。
Q:ダブルスでペアの判定が食い違った
食い違った判定をしたペアの失点。
ただし、「フォールト」「アウト」をコールした選手が直ちに「グッド」に訂正した場合は、1回目に限りポイントレットになる。2回目以降は食い違うたびに失点。
テニスの意外なルール
ルールブックを読んでいる際、一般の方にはあまり知られていないであろう意外なルールを発見しましたので、いくつかご紹介したいと思います。
振動止めを付ける位置
振動止めを付けている方も多いかと思いますが、ルールブックにはそれをどこに着けるべきかがかが定められています。
それが「ストリングの交差模様の外側とする」です。
ここには「下側限定」とは書かれていないので、外側だったら右でも左でも上でもOKということです。
オーバーネットが許されるパターン
2パターンあります。
①自分のコートでヒットして、フォロースルーがオーバーネットした場合は失点となりません。
②相手のボールが自分のコートにバウンド後、バックスピンや風の影響で相手コートに戻っていった場合、オーバーネットはしても良いです。(その際ネットに触れてはいけません)
ダブルスでサーブ(レシーブ)の順番変更
ダブルスで3セットや5セットマッチの場合、セットが切り替わるタイミングでサーブの順番、レシーブのサイドを変えることができます。
2020 JTA テニスルールブック